
YUTORIのApple Watch用カーフレザーバンドは、なぜこの値段なのか|1本に入っているものを全部書きます
Apple Watchの革バンドは、なぜこの値段なのか──1本に入っているものを全部書きます
こんにちは。YUTORI ONLINE STOREです。
Apple Watch用のカーフレザーバンドを探すと、まず価格の幅に驚きますよね。
数千円のものがあり、1万円台後半のものがあり、10万円を超えるものもあります。同じ「本革」と書かれていて、写真では見分けがつきません。
私たちのカーフレザーバンドは、この中で安いほうではありません。その理由を、この記事ではすべて伝えようと思います。読んでいただいたうえで「自分には合わない」と決めていただいてかまいません。お客さまにはご納得の上、ご購入いただきたいからです。
革バンドの価格は、4つの価格帯に分かれています
Apple Watchのレザーバンドを価格順に並べると、だいたい次の4つに分かれます。
| 価格帯 | 主なつくり |
|---|---|
| 数千円 | 合成皮革、または革を1枚使ったつくり |
| 1万円前後 | 本革。表と裏に同じ革を使うつくり |
| 1万円台後半〜2万円台 | 表と裏で革を分け、芯地を入れるつくり |
| 数万円〜10万円以上 | 時計ブランド・メゾンのライン |
YUTORIは上から3番目の価格帯にあります。この価格帯には複数のブランドがあり、価格はほぼ横並びです。同じ価格帯の中でとりわけ高いわけではありません。
一方で、数千円のバンドと比べれば何倍もします。その差が何に使われているのかを、ここからご説明いたします。
「本革」という言葉について
はじめに、少しだけ言葉の説明をさせてください。
「本革」は、合成皮革ではない、という意味の言葉です。牛の革であれば、どの部位でも、どんな仕上げでも「本革」と表示できます。価格が10倍違う2本のバンドが、どちらも正しく「本革」を名乗れることになります。
もし革の中身まで確かめたいときは、タンナー(革をなめす会社)の名前と、革の銘柄が描かれているかをご確認ください。高品質の素材を使っている表れです。
私たちが使っている革の名前は、次のとおりです。
表革:ドイツ・ワインハイマー社の「ワープロラックス」
カーフレザーバンドの表革には、ドイツの老舗タンナーワインハイマー社のカーフレザー「ワープロラックス」を使っています。有名メゾンでも採用されている革です。
カーフレザーとは、生後6か月までの仔牛の革のこと。繊維の組織が緻密で、しなやかで、表面が細かいのが特徴です。牛が育つほど繊維は粗くなるため、同じ牛革でも仔牛の革は取れる量が限られます。ここがレザーバンドの品質と価格に直結します。
ワープロラックスを選んだ理由は、腕時計のバンドという使われ方に耐えるからです。毎日着用して、机やドアの縁にぶつけて、汗をかく。型押し加工がされているため傷が付きにくく、発色が良く、色も落ちにくい。
革の詳しい話は「レザーバンドに採用している「ワープロラックス」という革について」に書いています。
裏革:フランス・デギャーマン社の「ツェルマット」
肌に直接触れる裏革には、フランス最古のタンナーといわれるデギャーマン社の「ツェルマット」を使っています。この革の特徴は、防水性と、肌への当たりのやさしさ(耐アレルギー性)です。
腕時計のバンドは、身につけるものの中でも条件が過酷です。1日中肌に密着し、汗をかき、夏は蒸れます。見た目の美しさだけで裏革を選ぶと、夏場に着けられなくなります。
裏側は、写真に写りません。ここに費用をかけても、商品画像は1枚も良くなりません。それでも高品質の革を使っているのは、着け心地が顕著に現れるからです。
この革についても詳細なご説明記事があります。「レザーバンドの裏革に採用している「ツェルマット」について」をご覧ください。
レザーバンドには芯地が入っています
YUTORIのバンドは、表革・芯地・裏革の3層です。革を2枚貼り合わせただけのバンドは、使ううちに波打ち、ヘタってきます。芯地を挟むと、腕に沿って曲がりながらも形が崩れにくい。
材料が増えるぶん、手間も厚みも増えます。それでも入れているのは、1年後の見た目が変わるからです。高級感が出ていつまでもオシャレに使える。そのためには芯地にもこだわっています。
東京・蔵前の熟練職人が、ひとつひとつ手づくりしています
YUTORIのレザーバンドは、東京・蔵前の熟練職人がひとつひとつ手づくりしています。日本の職人たちと共に作り上げる、というのがブランドの出発点です。
機械で大量に打ち抜けば、1本あたりの費用を大幅に抑えることも可能です。そうしていないのは、革が1枚ずつ違うからです。同じ革でも部位によって伸び方が違い、同じ力で縫えば同じ仕上がりになるとは限りません。
私たちはこれを「MADE IN JAPAN」ではなく「CRAFTED IN JAPAN」と呼んでいます。どこで作ったかより、どう作られたかを見ていただきたいためです。
価格の中には、「ご購入いただいたあとのサポート体制」も入っています
価格の話をするとき、革と作りだけを見ると一部しか見えません。私たちは、買ったあとにかかる費用も、あらかじめ価格に入れています。
| いつ | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| ご購入後1年以内 | 縫製のほつれ、コバの剥がれ、バックル・尾錠の破損、アダプター(金具)の破損・変形 | 無償で修理(往復の送料も当店負担・期間は約3週間) |
| 到着後8日以内 | ベルト穴の追加 | 無料(送料は当店負担) |
| 8日を過ぎたあと | ベルト穴の追加 | 有償でお受けします(送料は当店負担) |
| 到着後8日以内 | 欠陥・サイズが合わない・ご満足いただけなかった場合 | 返品可(返送料は当店負担) |
対象外もお伝えいたします。色落ち・色移り、革の裂け、経年による劣化や傷は、無償修理の対象外です。革は使えば必ず変化する素材で、それを不良として扱うと、かえって基準が曖昧になるためです。1年を過ぎた場合や対象外の症状も、有償でご相談を承ります。
腕が細くて穴が足りない、というご相談はよくいただきます。穴を追加することでご対応いたします。ご不安に感じたらまずは、ご連絡ください。
よくあるご質問
Q. 「本革」と書いてあれば、品質は同じですか?
A. いいえ。「本革」は合成皮革ではないという意味しかなく、革の等級や産地までは保証しません。タンナー名(革をなめす会社)と革の銘柄まで公開されているかどうかが、ひとつの目安になります。ぜひチェックしてみてください。
Q. なぜ表と裏で違う革を使っているのですか?
A. 求められる性能が違うためです。表革には見た目の美しさと傷への強さ(ワープロラックス)、裏革には防水性と肌へのやさしさ(ツェルマット)が必要になります。
Q. 手づくりだと、品質にばらつきが出ませんか?
A. 革は1枚ずつ表情が異なるため、色味やシボの出方には個体差があります。これは不良ではなく、天然素材の特性です。縫製と仕上げは職人が一点ずつ確認しています。
Q. 汗をかいても大丈夫ですか?
A. 肌に触れる裏革には、防水性に優れたツェルマットを使っています。夏の使用も想定した作りです。濡れた場合は乾いた布で拭き、直射日光を避けて自然乾燥させてください。
Q. 壊れたときは修理してもらえますか?
A. ご購入後1年以内であれば、縫製のほつれ、コバの剥がれ、バックル・尾錠の破損、アダプターの破損・変形を無償で修理します。往復の送料も当店で負担し、期間は約3週間です。ご依頼のときはご注文番号をお知らせください。色落ち・革の裂け・経年による劣化は対象外で、有償でのご相談になります。
Q. サイズが合わなかったら、返品できますか?
A. 到着後8日以内であれば返品を承ります。返送料は当店の負担です。ご使用後の返品はお受けできませんが、サイズを確かめるための試着は例外としています。サイズは「Apple Watchバンドのサイズ早見表」で事前にご確認いただけます。
おわりに
私たちは、安さで選ばれることを目指していません。そのかわり、なぜ他社商品と比較して高価なのかをすべてお伝えすることにしました。
色で迷われている方は「Apple Watch革バンドの色選び」もあわせてご覧ください。























